<INTRO>

 

ある日、ゾンビの出没が報じられたのも束の間、その混乱は未曾有の事態となって情報も
錯綜したまま全国各地に急速に拡大していった。訳も分からぬまま逃げ惑う人々。
実家に帰省していた西尾すずもその一人であった。たった一人で夢中で走り続けて逃げ
込んだ倉庫は海からさほど遠くない、幼少の頃によく遊んだ場所。
理解も、安息もままならぬ内に彼女もまた、そこでゾンビに襲われ、気を失ってしまう。
どれくらい経ったのか、目を覚ますと倉庫には次々と人が逃げ込んで来た。
友人や恋人に見知らぬ面々。先行きを巡って対立しながらも、彼らは老朽化した倉庫に
立て籠もり、次々と群れをなすゾンビと最後の攻防を繰り広げる。

 

失われゆく人々と記憶。その果てに待つ人類の未来は、淘汰か、それとも再生か。

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